ブリーディングするペアの入手



ブリーディングするペアの入手

悪徳ペットショップの実例

悪徳ペットショップの実例

「ペットは家族の一員」と言われて久しいですが、それを物語る様に現在の日本では犬や猫をはじめとするペットの数が人間の子供の数を上回っています。つまり、15歳未満の子供の人口よりも犬や猫の総数の方が多いのです。

しかしながら、「ペットは家族の一員」とは言うものの、ペットの入手や購入に対して余り注意を払わない人が多いのも現実です。

例えば、街のペットショップのショーウィンドで見かけた子犬の表情が忘れられず、数日後に購入してしまったなどというケースが多いのです。この場合、ペットショップが信頼できる店なのか、又、その子犬の健康状態は大丈夫なのか、血統を証明する書類は揃っているのかなどをしっかり確認するべきなのです。その様なチェックを怠ってペットを購入した場合、次の様なトラブルに巻き込まれることが多いのです。

実例1
東京都の女性会社員が街のペットショップでメスの小型犬「ミニチュアダックス」を19万円程で買いましたが、小犬は購入当日から吐いてぐったりするなど元気がありませんでした。直ぐに、女性会社員が抗議すると、ペットショップはやむなく元気そうな同種のオスと交換してくれました。しかし、このオスの子犬も感染症のため一週間後に死亡しました。
当初ペットショップは返金を渋っていましたが、数日後ようやく返金に同意しました。
実例2
東京都の自営業の女性は都内のペットショップで、生後2カ月の雄の黒パグを25万円で購入しました。ところが、購入当日から風邪をこじらせていたようで咳が止まりません。
その後、動物病院に通い完治するまでに1カ月も費やし治療費は5万円掛かりました。
また、獣医の診断で右耳の奥が膜でふさがっていることも分かりました。そこで、買った時に既に病気だったわけですから、店側に治療費などの負担を求めましたがアッサリ断られたそうです。
ペットショップ側が病気や障害があることを知りながら客に売り付けていた疑が高いのですが、ペットショップは一切、認めようとはしません。
この2つの実例から言えることは、信頼できないペットショップでペットを購入することや、ネットでペットを購入することは非常に危険だということです。
まず、ペットの管理が悪くペットが感染症に感染しているケースが多いのです。また、更に、悪徳な業者は障害や病気のペットを安く仕入れて、通常の価格で販売する場合もあります。従って、大手のペットショップや、動物病院やクリニックが併設しているペットショップが比較的、安心と言えます。
特に、ブリーディングのペアを入手する際には、病気だけではなく血統にも気を使わなければなりません。

ブリーダー直販業者のメリット

ブリーダー直販業者のメリット

そこで、ヨーロッパの例を見てみますと、イギリスやドイツを初めとするヨーロッパのペット先進国では、「家族の一員」であるペットをペットショップのショーケースに陳列して販売するようなことは行われていません。また、ペットをダンボールに入れ、物のように売り買いすることは法律で禁止されているのです。

日本に於いても動物愛護法などペットを守る法律は存在しますが、まだまだ、十分ではありません。

生まれて間もない子犬をダンボールやショーケースなどの劣悪な場所に閉じ込めることは、それだけで感染症や病気の原因となります。また、その様な劣悪な環境は精神衛生上や情緒面で悪影響を及ぼし、躾(しつけ)にも影響します。

そのため、ペット先進国のヨーロッパにおいてペットの販売は、ブリーダーの直接販売が最も一般的な方法となっています。