ブリーダーの社会的位置づけ



ブリーダーの社会的位置づけ

ペット市場は2兆円産業

ペット市場は2兆円産業

人間世界は一昔前までの大家族の時代から核家族の時代を経て、現在は個の時代と言われています。

近年、全世帯に占める1人暮らしの比率が上昇の一途でしたが、ついに、1人暮らしの世帯数が2人以上の世帯を抜いて一番多くなってしまいました。

その様な社会を背景としてペットの位置付けも変化しました。例えば犬の場合、以前の大家族の時代に於いては番犬の意味合いが強かったと言えます。

しかし、近年のペットとしての犬は、番犬と言うよりも家族の一員としての位置付けが強まっています。

その結果、ペットを持つ人は年々増加し、特に、1人暮らしの若い女性にペットを持つ人が増えています。また、少子高齢化を背景に、子供のいない家庭や一人っ子の家庭でペットを持つことは普通になっています。

現在、我が国のペット市場は2兆円産業にまで規模を拡大していると言われています。つまり、「ブリーダー」は単に犬や猫を供給するだけでなく、躾(しつけ)や予防注射によって洗練された犬や猫を届ける社会的使命があると言えます。

その結果、ペットショップや動物クリニックが増えるだけではなく、ペットの医療保険やペットの葬儀やお墓を扱うビジネスまで登場しています。


ペット市場を支える「ドッグブリーダー」

ペット市場を支える「ドッグブリーダー」

その様なペット市場を根底で支えているのが「ドッグブリーダー」です。何故なら、「ドッグブリーダー」が子犬を供給しなければ、現在の2兆円のペット市場は成り立ちません。

しかし、現在、我が国の「ドッグブリーダー」の殆どが、小規模で個人経営の家庭的な「ブリーダー」なのです。

つまり、我が国のペット市場は、実はその様な個人経営の「趣味のブリーダー」と小規模な「プロのブリーダー」に支えられているのが現状なのです。

従って、今後、現在の2兆円のペット市場が更に拡大していくためには、大規模で本格的な「プロのブリーダー」の登場が待たれます。

既に、ペット市場はそれだけの規模に達しているからです。